脇差 則重 (伝下原 新刀) / Wakizashi Norishige (Den Shitahara shinto)
- 商品コード:
-
wakizashi norishige 1
- 販売価格(税込):
-
0
円
(価格はお問合せ下さい / Please contatc us)
- 関連カテゴリ:
-
売却済 / Sold
時代 : 江戸初期
国 : 武蔵国
証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会
保存刀剣 鑑定書
特別保存刀装 鑑定書
外装 : 拵付白鞘入
刃長 : 1尺7寸3分
反り : 4分
目釘穴 : 2個
元幅・元重 : 23.1mm・5.5mm
先幅・先重 : 15.9mm・3.3mm
Period : Early Edo
Country : Musashi
Paper : NBTHK Hozon Token Paper
NBTHK TokubetsuHozon Toso Paper
Fittings : Koshirae+Shirasaya
Length : 52.4cm
Curve : 1.2cm
Hole : 2
Bottom Width,Thickness : 23.1mm・5.5mm
Top Width,Thickness : 15.9mm・3.3mm
則重といえば鎌倉末期の越中国の則重が非常に有名ですが、本作はそれとは異なり、川越市立博物館学芸員岡田賢治氏の「武州川越住則重考」によると、36cmの平造り脇差「武州川越住則重作」についての解説があり、則重は室町時代後期、小田原城の後北条氏の命により、川越城下に来住した下原派の刀工だったのではないかとされています。下原派の刀工には周重、康重、照重など「重」の字のつく刀工が多くみられますが、「則重」の刀工銘も「重」の一文字を下原派師匠より受け継いだものではないかとされています。
本作は磨上ながらも元来細身小切先で新刀というよりむしろ室町中~末期の体配に感じられ、地鉄は板目に杢目交り、地沸さほどつかず沸映り総体的に立ち、地から刃へ働くところ多く湯走り交り、刃紋は高低の差があまりない互の目を主体とし、腰元うるみ匂口判然としないが総体的に刃先に小沸厚く付き、金筋砂流ししきり入り、渦巻くような刃交り、上半にいくにつれ匂口締まっていくも依然として沸勝ちに小互の目を焼き刃明るく、作風からも古刀の匂いを強く感じます。
衛府太刀拵は本来は平安時代に宮中の護衛にあたった役人(近衛府の官人)が佩用した太刀拵の一様式で、本作は弘化四年(1847)に藤原重方、池田孝寿、中尾素財らにより制作されたものです。中でも池田孝寿は大月光弘家に学び、門下から加納夏雄を出した名工です。保存状態はとても良好で、制作より170余年の経過を感じさせない綺麗な拵です。衛府太刀拵の在銘の作は非常に稀で資料的価値も高いです。(日刀保)特別保存刀装の鑑定書は未着のため後日表示いたします。