刀(薙刀直し)無銘 兼長 / Katana (Naginata naoshi) Mumei Kanenaga

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katana mumei kanenaga1
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売却済 / Sold
南北朝 / Nanbokucho
特別保存刀剣 / Juyo Token
白鞘入 / Shirasaya
2尺3寸5分強 / 71.4cm(28.11inches)

時代 : 南北朝

国 : 備前国

証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会
重要刀剣 鑑定書

外装 : 白鞘入

刃長 : 2尺3寸5分強
反り : 5分2厘
目釘穴 : 3個
元幅・元重 : 30.5mm・3.2mm
先幅・先重 : 25.8mm・3.2mm


Period : Nanbokucho
Country : Bizen
Paper : NBTHK JUyo Token Paper
Fittings : Shirasaya

Length : 71.4cm(28.11inches)
Curve : 1.6cm
Hole : 3
Bottom Width,Thickness : 30.5mm・3.2mm
Top Width,Thickness : 25.8mm・3.2mm






59回重要刀剣図譜解説
兼長は長船長義の門と伝えている。現存する在銘の作例は極めて少ないが、同作中に重要美術品の脇差があり、皆焼風の作柄を示している。この他、重要刀剣指定の至徳四年、及び特別重要刀剣指定の嘉慶二年紀の各短刀が遺存し、この二者は前者以上に沸が強く、地刃の働きも豊富で、長義の作風に近似しながらもそれ以上に相州伝が強調された出来口を示している点が注目される。刀の場合、その殆どが無銘の極め物であるが、長義に似て一段と沸が強く、刃中がよく働くもの、或は丁子風の刃を交えたやや乱れの大模様な出来のものなどが多く見られる。
この刀は薙刀直しの力強い姿を呈し、板目に流れ肌を交えてやや肌立つ鍛えに地沸が厚くつき、地景が入って、映りが立ち、刃文は焼き幅広く腰開きの大互の目に互の目・丁子風の刃など交じり、足・葉入り、刃中よく沸づいて金筋・湯走り・飛焼がかかり砂流しがさかんにかかるなどの出来口を示している。刃中に長義一類就中兼長の特色が顕現されていて、造込み地刃の様態は将に迫力に満ちている。