短刀 ヒ[ヤ]ウエノデウ(当麻)文和二(以下不明)/ Tanto Hiyauenodeu(Taima)A.D.1353
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tanto hiyauenodeu(taima)1
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売却済 / Sold
時代 : 南北朝期 (Nanbokucho)
国 : 大和国 (yamato)
証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会
重要刀剣 指定書(未着)
外装 : 拵付白鞘入
刃長 : 9寸3分
反り : 内反
目釘穴 : 1個
元幅・元重 : 27.9mm・7.4mm
Period : Nanbokucho
Country : Yamato
Paper : NBTHK Juyo
Fittings : Koshirae + Shirasaya
Length : 28.3cm(11.1inches)
Curve : Uchizori
Hole : 1
Bottom Width,Thickness : 27.9mm・7.4mm
本作は平造り、三つ棟、反りは無く先に行ってわずかに内反り。重ね厚く、身幅やや広く、表に三鈷柄剣、裏に火炎不動の彫ものがあり、全体的に健全です。地鉄は板目棟よりに流れ、杢交じり、地沸付き、地景しきりに交じり、特に差し表腰元と物うちの肌が流れるところに盛んに入り、映りは表裏水影状に入り、表は棟よりにそのまま沸映りが立つ出来です。沸勝ちに匂いつく直刃で、小のたれ交じり、わずかにほつれかかる刃文です。帽子はやや掃きかけ、二重刃かかり焼つめです。
このヒヤウエノデウの短刀については鑑刀日々抄に記載があり、下記抜粋します。
【古伝書中で最も古い観智院本に「やまとにたいまといふかち”あり、ぜんりんじ(禅林寺)のほうわう(法皇)たいま(当麻)へ御まいりありけるに御つるぎをたてまつりてひやうへのぜう(兵衛尉)になされけり、実名はしらず、但かまくら(鎌倉)のしんとう五(新藤五)がまごのかち”なり云々」とあることから、この兵衛尉を当麻とみるべきであろう。但し禅林寺の法皇すなわち亀山上皇の時代は文和よりはかなり古い鎌倉中期であるので、この兵衛尉は国行ではなく、その後代とみるべきであり、一説に友行という。】
上記当麻友行との説で、誠に貴重で珍しい当麻在銘の短刀です。はばきは金着せ二重で丸に十字の家紋があり、伝来を調べたのですが、今のところ不明です。上品な鶴図の拵付きです。
大刀剣市2021Webカタログ掲載品。
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