脇差 無銘 伝(吉岡一文字) / Wakizashi Mumei Den Yoshioka Ichimonji
- 商品コード:
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wakizashi mumei yoshioka ichimonji1
- 販売価格(税込):
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1,800,000
円
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脇指 / Wakizashi
時代 : 鎌倉末期~南北朝期
国 : 備前国
証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会
特別保存刀剣 鑑定書
外装 : 拵付白鞘入
刃長 : 1尺2寸9分弱
反り : 1分6厘
目釘穴 : 2個
元幅・元重 : 28.5mm(棟を含)・5.2mm
先幅・先重 : 20.8mm・4.1mm
Period : Late Kamakura~Nanbokucho 14c
Country : Bizen
Paper : NBTHK Tokubetsu Hozon Token
Fittings : Koshirae+Shirasaya
Length : 39.0cm (15.35inches)
Curve : 0.5cm
Hole : 2
Bottom Width,Thickness : 28.5mm(Mune is included)・5.2mm
Top Width,Thickness : 20.8mm・4.1mm
鎌倉時代の備前物の最も大きな流れは一文字と長船の両派で、一文字派は以降南北朝にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繫栄し、多くの良工を輩出しました。この派が一文字と呼称される所以は茎に「一」の字を鐫ることによりますが、「一」の字だけのもの、「一」の下に個銘を添えるもの、個銘だけのものなどがあります。吉岡一文字派は福岡一文字派についで、鎌倉末期から南北朝にかけて繁栄し、代表工には助光・助吉・助茂・助義などがいます。作風は福岡一文字の名残のある大模様の乱れのものもありますが、一般的には乱れの中に互の目が目立ち、やや小模様となるものが通例です。
本作は吉岡一文字に極められた脇差です。鎬造、庵棟、表裏棒樋に添え樋があり、中切先の体配です。地鉄は板目に小板目交じり、流れごころあり、地沸細かにつき、乱れ映り淡くたち、刃文は沸勝ちに匂いよくつき、高低差のさほどない丁子乱れを主体とし、小互の目交じり、足、葉しきりに入り、砂流しかかり、帽子は表裏のたれ込んで返る出来です。脇差ながら充分に吉岡一文字を堪能できる作品です。また外装の鞘は青貝微塵塗に鼓の家紋でしょうか、朱色の紋が表に11個、裏に10個あり、縁頭も鼓の図柄、小柄にも鼓が入っており、鐔は金山風の透かし鐔で品良くまとめられた拵となっています。