脇差 立子山住人将平作 皇紀二千六百五十六年秋 / Wakizashi Tategoyama junin Masahira saku A.D. 1996

商品コード:
wakizashi Masahira 1
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時代 : 平成
国 : 福島県


外装 : 拵付白鞘入

刃長 : 1尺6寸6分
反り : 2分3厘
目釘穴 : 1個
元幅・元重 : 26.0mm(棟を含)・5.6mm

Period : Heisei
Country : Fukusima Pref.

Fittings : Koshirae + Shirasaya

Length : 50.5cm
Curve : 0.7cm
Hole : 1
Bottom Width,Thickness : 26.0mm(including Mune)・5.6mm


藤安将平刀匠は昭和21年福島県伊達郡生まれ、昭和41年故人間国宝 宮入行平師に入門、昭和50年福島県立子山に鍛刀場を開設し独立しました。日本美術刀剣保存協会では優秀賞3回、奨励賞6回、努力賞7回を受賞。平成2年には日本美術刀剣保存協会会長賞を平成14年には寒山賞を受賞しています。また、名古屋熱田神宮、奈良護国神社、常陸鹿島神宮など多くの神社で奉納鍛錬を行い、伊勢神宮第61回式年遷宮では御神宝太刀謹作奉仕の大役も担いました。さらにまた 平安、鎌倉時代の古刀剣再現への研究に長年精力的に取り組まれています。
本作は鋒両刃造の脇指です。鋒両刃造で有名なものには奈良時代末期から平安時代中期の間に作られたと推定される刀無銘伝天国(あまくに)(小烏丸)(現在は皇室御物)がありますが、正倉院宝物の直刀の中にも鋒両刃造のものがあるようです。また正倉院所蔵の宝物の中に「呉竹鞘杖刀(くれたけさやじょうとう)」という木製の鞘を竹で包んだ杖に刀身を収めた仕込み杖があり、その刀身に雲文や星宿文を金象嵌で表した、いわゆる七星剣といわれる国家珍宝帳記載品があります。本作の刀身にも七星・三星・雲形の金象嵌があり、この象嵌は橋本氏によるものですが、この呉竹鞘杖刀の象嵌の写しと思われます。外装は明治から昭和にかけてつくられた衛府太刀拵で、この外装に合わせて作刀されたようです。鋒両刃造の刀剣は直刀から湾刀へと変遷する過程のものとして極めて資料的価値が高く、各地・各時代の刀工が研究のため写しとして製作されてきたようですが、かなり数は少なく貴重な作品です。