鐔 長州萩住河治佐兵衛尉友恒 菊桜丁子透 / Tsuba Chosyu Hagi jyu Kawaji Saheinojyu Tomotsune

商品コード:
tsuba 1119
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時代 : 江戸中期
国 : 長門国

証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会
保存刀装具 鑑定書


形 : 丸形 鉄地 肉彫地透 金布目象嵌 角耳小肉
縦 : 73.3mm
横 : 73.7mm
耳 : 4.9mm

Period : Mid Edo 18c
Country : Nagato

Paper : NBTHK Hozon Paper

Length : 73.3mm
Width : 73.7mm
thickness : 4.9mm

長門国は山陽道に属し、周防国とともに現在の山口県に該当します。毛利家の城下町・萩は、全国でもっとも多くの鐔工が活躍した町で、著名工には中井善助友恒、河治権之充友周、岡田宣政、八道市平友清などがあげられます。
本作は長州萩住河治佐兵衛尉友恒在銘の鐔で、中井善助友恒とは有縁と言われています。長州鐔は鉄地真丸型で鋤出高彫を施した作が多くありますが、本作のような透鐔もあり、作風は多岐にわたります。菊は奈良時代から平安時代初めにかけて中国から伝えられ、春の桜と同様に秋の菊が平安貴族に愛でられてきました。丁子は熱帯産の木の名で、実からとった油を香料・薬剤として古来より用いられていたようで、正倉院の宝物の帳外薬物との記載が残されているようです。この鐔はそれらを透かしの図柄に取り入れた作品となっています。笄の櫃穴を見ると銘の無い方が表なのだろうかと思われたりもしますが、銘がある方が表として使用されていたようです。